輸送の安全に関する取り組み 船橋新京成バス
平成29年6月30日
船橋新京成バス株式会社
当社では、「運輸安全マネジメント」に基づき、「安全統括管理者」の選任および「安全管理規程」の制定を行い実施しております。この中で、当社は、輸送の安全に関する基本的な方針その他輸送の安全に係る情報を公表する旨を定めておりますので、次のとおり公表いたします。
1.輸送の安全に関する基本的な方針
当社では輸送の安全に関する基本的な方針を次のとおり定めております。(安全管理規程第3条)
① | 取締役社長は、輸送の安全の確保が事業経営の根幹であることを認識し、社内において輸送の安全の確保に主導的な役割を果たして参ります。また、事業所における安全に関する声に耳を傾けるなど現業部門の状況を十分に踏まえつつ、社員に対して輸送の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底させております。 |
② | 当社は、輸送の安全に関する「計画の策定、実行、チェック、改善を実行し、絶えず輸送の安全性の向上に努めております。 このため、当社における輸送の安全確保のための取り組みについて皆様にご理解いただくために公表しているものです。 |
2.輸送の安全に関する目標およびその達成状況
当社では、輸送の安全目標として、年度毎に事故減件目標を設定し、目標達成に努めております。
平成28年度は、対前年発生件数10万キロ対比の10%減を事故減件目標として設定しました。
平成28年度における当社の有責事故件数は次の通りで、前年度に比べ12%増加しました。
平成28年度における当社の10万キロ対比は次の通りで、目標は達成できず、前年度に比べ1.1%増加しました。
営業所名 | 28年度実績 | 27年度 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
鎌ヶ谷 | 25件 | 18件 | +7件 | +13.8% |
総走行キロ10万km当 | 0.58件 | 0.40件 | +0.18件 | +0.45% |
営業所名 | 28年度実績 | 27年度 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
習志野 | 11件 | 12件 | -1件 | -9.1% |
総走行キロ10万km当 | 0.59件 | 0.71件 | -0.12件 | -0.83% |
28年度実績 | 27年度 | 増減 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
船橋新京成バス | 36件 | 30件 | +6件 | +12% |
総走行キロ10万km当 | 0.58件 | 0.49件 | +0.09件 | +1.18% |
平成29年度の事故減件目標は前年発生件数の25%減を目安に、下記のとおりの件数とします。
営業所名 | 29年度目標 | 28年度実績 | 増減 |
---|---|---|---|
鎌ヶ谷 | 19件 | 25件 | -6件 |
習志野 | 8件 | 11件 | -3件 |
3.自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計
当社では、平成28年度、自動車事故報告規則第2条に規定する事故が5件発生してしまいました。
4.輸送の安全のために講じた措置および講じようとする措置
当社では、輸送の安全を確保するため、具体的には以下のような取り組みを推進しております。
(1)事故防止対策
① 対策の立案、周知
- 起終点およびターミナルにおける街頭指導の実施
- 実際の事故事例を元に対策を協議する事故防止対策委員会の開催(月1回)
- 事故、ヒヤリ・ハット映像の有効活用
② 運行管理の徹底
- 事故防止運動の実施(全国交通安全運動・自動車輸送安全総点検、等)
- 本社役職員による点呼等実施状況の確認
③ 健康管理対策
- 定期健康診断の実施(年2回)
- 脳ドック検査実施
- 睡眠時無呼吸スクリーニング検査実施
(2)定期的な情報の交換、共有
① 巡視、情報連絡
- 社長による職場巡視、実車添乗
- 新京成グループバス会社間での緊密な情報交換の実施
- 京成グループ内同業社との情報交換の実施
②会議の開催
- 事故防止対策委員会(月1回)
- 営業所会議(月1回)
(3)輸送の安全に関する予算等の実績額
年度 | 金額 | 項目 |
---|---|---|
28年度実績額 | 258百万円 | 新車購入、バックカメラ設置等 |
29年度実績額 | 202百万円 | 新車購入、IP無線機導入等 |
①ドライブレコーダーの設置
当社では、平成24年度に、事故発生状況等の的確な分析、それに基づく対策の立案等による事故防止を目的として、バス全車両にドライブレコーダーを装備しました。平成25年度からは、これによって収集した事故、ヒヤリ・ハット映像を研修等に活用し、事故撲滅に取り組んでいます。平成29年度も乗務員の集合研修の中に、ドライブレコーダーの映像を用いた危険予知訓練を取り入れております。
5.輸送の安全に関する情報の伝達体制その他の組織体制
当社では、輸送の安全に関する組織体制は安全管理規程第8条「社内組織」の中で定め、それぞれの役割を明確にしております。
なお、重大事故が発生したときの報告連絡体制は以下のとおりです。
事故発生 災害発見者(乗務員) → 営業所(所長) → 事故担当者 → 営業部長 → 社長
6.輸送の安全に関する教育及び研修の実施状況
当社では、安全に関する目標を達成するため、以下のような教育・研修を実施、受講しております。
(1)社内研修
①集合教育研修
乗務員は年1回、集合教育研修に出席することとなっており、その中で輸送の安全に関する事項を受講します。平成29年度はドライブレコーダーの映像を用いた危険予知訓練を取り入れております。
この研修は今年度24回を予定、順調に開催されており、年度内に全乗務員が受講する見込みです。
(2)外部研修
①フォローアップ研修
新入乗務員に対して実施しております。仕事に程よく慣れてくる入社2・3ヶ月を目安に、外部機関におけるフォローアップ研修を受講させ、安全意識を再確認させております。
高齢者乗務員に対して実施しております。眼球運動能力や周辺視野能力が衰え始める60歳を目安に、外部機関におけるフォローアップ研修を受講させ、安全意識を再認識させております。
②その他
役員、管理者、本課員等については、外部で開催される安全マネジメントセミナーや、部会等に参加し、輸送の安全に関する情報や他社事例等の収集・研鑽に努めております。
7.輸送の安全に関する内部監査結果および改善措置
自己チェックリストを用いて振り返りをおこなう。
8.安全統括管理者
安全統括管理者は以下のとおりです。
氏 名 | 吉田 修一 |
役 職 | 取締役 営業部長 |
期 間 | 平成29年6月28日から |