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14年ぶりに新形式車両を導入します

新京成電鉄では京成グループ標準車両として京成電鉄と共同で設計した新形式車両「80000形」を6両1編成導入します。2019年冬に新京成線の松戸駅~京成津田沼駅間で営業運転を開始する予定です。

今回の新形式車両は「~受け継ぐ伝統と新たな価値の創造~」をコンセプトに、新京成電鉄がこれまで積極的に採用し続けた先進的な技術を核とし、更なる安全性、快適性、バリアフリー機能の向上につながる設備や最新の省エネ機器を導入しています。

外観デザインは質実さ、実用本位を基本としつつ、やわらかさを醸し出すため、丸みを帯びた形状にしました。カラーリングは新たに上部にジェントルピンクのラインを配色し、高架区間走行時も当社のコーポレートカラーが周囲から見えるようにしました。

車内には、安全性の向上のために各車両に3台の防犯カメラを設置しました。また、全てのお客さまに心地よくご利用いただけるよう先頭車両については従来と同等の車いすスペースを、中間の車両にはフリースペースを設置し、快適性を向上させました。さらにLCD(液晶)車内案内表示器を2画面化し全てのドア上に設置し、お客さまへの情報提供機能の拡充を図りました。そのほかにも、プラズマクラスターイオン発生装置を搭載し車内環境の改善を図りました。最新技術も導入し更なる省エネルギー化を実現するなど、今回導入する80000形は安全・快適で環境にやさしい車両となっています。


新形式車両80000形
※本リリースに記載してる画像は全てイメージです。

新形式車両「80000形」

運行開始時期

2019年冬(予定)

導入車両数

2019年度 6両1編成

コンセプト

~受け継ぐ伝統と新たな価値の創造~

主な特徴

安全性の向上

  • 防犯カメラ設置
    車内での犯罪の抑止や事件発生時の早期解決、テロ警戒の強化などが求められている背景に鑑み、車内防犯カメラを1両あたり3台設置します。

快適性・バリアフリー機能の向上

  • フリースペース・車いすスペースを全ての車両に設置
    車いす・ベビーカーをご利用のお客さまや手荷物が多いお客さまに配慮し、中間車にフリースペースを設置します。なお、先頭車両については従来と同等の車いすスペースを設置します。

  • LCD(液晶)車内案内表示器画面の2画面化など、情報提供機能の拡充
    更なるお客さまへの情報提供のため、17インチLCD(液晶)車内案内表示器を2画面化し全てのドア上に設置するとともに、きめ細かい案内表示や異常時の情報提供を4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で表示し、充実させます。

  • 車外行先表示器の大型化、案内拡充
    車外側面の行先表示器については、視認性を向上させるため大型化しました。また電車正面および側面の行先表示器は案内拡充のためナンバリングの表示を追加します。

  • プラズマクラスターイオン発生装置の設置
    空気の浄化効果のあるプラズマクラスターイオン発生装置を全車両に設置し、車内環境の改善を図ります。

  • 空調機能向上
    車内空調の空調制御ソフトの見直しにより車内環境の改善を図ります。

  • 放送装置機能向上
    曲線の多い路線条件を考慮して、リアルタイムで騒音に追従して音量を調整する放送装置を搭載します。

  • その他内装関係の充実
    車内のイメージを大きく左右する座席端部の袖仕切りは、ガラスを採用し開放感を持たせます。また、座席は座り心地を向上させるため、従来の背もたれより高くするなどN800形から改良を図ります。

環境負荷低減

  • 更なる省エネルギー化
    モーターへの電流を制御する部品に8800形リニューアル車より採用している最新の半導体を使用したフルSiC-VVVF制御装置を搭載し、現在N800形に搭載しているIGBT-VVVF制御装置より19%の消費電力を削減します。また、その他の機器も最新技術を導入します。

    ※プラズマクラスターロゴ(図形)およびプラズマクラスター、Plasmaclusterはシャープ株式会社の登録商標です。


80000形 外観イメージ

80000形 車内イメージ


2画面化したLCD(液晶)車内案内表示器、防犯カメラ


優先席


フリースペース

【ご参考】新京成電鉄各種車両

8000形

1978年11月導入。当社初の電気ブレーキ、両開きドア、冷房装置を採用しました。1981年以降の車両は回生ブレーキ付界磁チョッパー制御車となりました。2008年からは省電力、省力、低騒音を図るためVVVFインバーター化改造を実施しました。

8800形

1986年1月導入。1500V区間用電車として世界初の長編成VVVFインバーター車両で空気バネ台車を採用し、乗り心地を向上させました。1998年度から純電気ブレーキの採用やバリアフリー化、速度センサレス制御化改造を順次行いました。2015年度よりフルSiC素子を適用したVVVFインバーターへの更新工事を実施し、さらなる省電力化を図っています。2016 年度からは内装の更新工事を実施しています。

8900形

1993年9月導入。自動放送、車内文字案内、車いすスペースなどお客さまサービスを充実させました。車体はオールステンレスでボルスタレス空気バネ台車、シングルアームパンタグラフを採用しました。また、1997年度からは停止まで回生ブレーキを制御する純電気ブレーキを採用しました。

N800形

2005 年5月導入。京成グループ標準車両をベースに「人に優しい車両」として5編成が在籍しています。車体はオールステンレスで空気バネ台車を採用し、乗り心地を向上させました。素子冷却に純水を使用し、環境にやさしくなりました。また停止まで回生ブレーキを制御する純電気ブレーキで省電力化を図りました。

 

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